ウェブマガジンTOP >産学ジョイント倶楽部 >2007年01月25日
産学ジョイント倶楽部

目指せ!人間対ロボットのサッカー対決!

大阪大学×シチズン時計

070118sanngakuekobe1_01.jpg070118sanngakuekobe1_02.jpg070118sanngakuekobe1_03.jpg
070118sanngakuekobe1_04.jpg070118sanngakuekobe1_05.jpg070118sanngakuekobe1_06.jpg

大阪大学とシチズン時計が共同で開発したロボットが2006年の3月に発表された。
「Eco−Be!(エコビー)」と名付けられたそのロボットは、縦、横1.6センチ、高さ2.4センチと超小型。2つの車輪がついていて、赤外線通信機能を使い遠隔制御をして動く。前進、後退のほか、左右にもスムーズに曲がることができるエコビー。シチズン時計の技術を生かし、時計用のコイン型電池を使って薄型で消費電力が少ないのが特徴だ。



エコビーの小ささに感じた可能性!



070118sanngakuekobe4.jpg
もともとエコビーは、1995年からシチズン時計が時計を作るための実験として時計の小型モーターの機能を生かして作っていたロボットのこと。当初はゼンマイの動きに合わせて勝手気ままに動いていたため、不規則な動きしかできずロボットとしてはまだ不十分だった。
しかし、2005年のロボカップ大阪大会でエコビーが展示され、その精密な作りは注目の的に。大阪大学の教授で、ロボカップ国際委員会のプレジデントを務める浅田稔教授がエコビーに可能性を感じ、シチズン時計と新型エコビーの共同開発を始めた。


赤外線を使ったサッカーロボットに!



070118sanngakuekobe5.jpg
エコビーで一番問題だったのは動きの問題だ。ゼンマイの動きに合わせて勝手気ままにしか動くことができなかったエコビーは、サッカーをするには程遠い存在。そこで、大阪大学が得意とするソフトウェアの技術を生かし、赤外線通信機能をつけることで自由に動けるように機能を改善した。しかし、自由に動けるようになってもまだまだ課題は山積み。エコビーの動くスピードや、動きを伝える情報スピードはサッカーをするにはまだまだ遅かったため、毎日コンピュータプログラムの開発が続けられた。

エコビーを使ったリーグがついに開設!



070118sanngakuekobe3.jpg
その後コンピュータプログラムの開発が進み、素早く動けるようになるだけでなく、複数のエコビーを赤外線で同時に自由に動かせるようになるなど、これまでの課題が大幅に改善された。その功績が認められ、2007年ロボカップのサブリーグとしてエコビーを使ったリーグが開設されることとなった。「確かにエコビーは発達したけど、まだまだ問題は多い。より高度な動きができるように開発を進めないと。そして将来的には、より人間に近い機能を備えた、ワールドカップチャンピオンに勝てるロボットの開発につなげたい」と浅田教授は力強く話してくれた。
070118sanngakuekobe6.jpg
浅田 稔教授
■所属
大阪大学教授/ロボカップ国際委員会プレジデント
■略歴
大阪大学基礎工学研究科博士課程修了
■専門分野
ロボット工学
人工知能
認知発達ロボティクス
■研究テーマ
知能ロボットの設計


070118sanngakuekobe2.JPG
たった2年でのエコビーの急激な進歩を見ていると、21世紀中に人間に勝つサッカーロボットが誕生することも夢ではないかもしれない。これからも進化を続けるエコビーに注目だ。


ロボカップHP


sns070319.JPG

このエントリーのトラックバックURL:
http://magazine.roughdessin.com/blog_admin/mt-tb.cgi/1347

関連記事

ウェブマガジンTOPへ
記事カテゴリ
アーカイブ
最新の記事一覧

記事検索


関連サイト

大学生アルバイト.com